当サイト(Baba-Kohei-Blog)について
その他・雑感などこの記事では、次の目次で構成されています。 【①ごあいさつ 】 空白の多いブログです Baba-Kohei-Blogにようこそ!当サイトは、主にドイツ文化圏に関係する書物や映画などを紹介するブログです。「紹介する」といっても、私の読書体験と独断の感想が中心となっているため、決して学術論文のような体系的で精度の高い情報は提示しておりません。 とはいえ、このようなゆるいブログだからこそ、大胆に言えることが存在することも確かです。その際、書物などを紹介する基準は「直感と印象」だけです。ですので、ブログ内にはツッコミどころ満載の「空白」も意図的に織り込んでいます。 読者の皆さんは、その空白に「私だったらこう考えるんだけどな」という素直な印象を大事にし...没落と芸術批評の交叉するところ―ヘーゲル美学における造形芸術への現実主義的な眼差しについて―
私の仕事2004年8月15日に東京都立大学の紀要『メトロポーレ』第27号に寄稿された論稿「没落と芸術批評の交叉するところ―ヘーゲル美学における造形芸術への現実主義的な眼差しについて―」をアップします。ドイツの哲学者ヘーゲルの『美学講義』(1820/21)について分析した修士論文がベースになっています。論稿のテーマは、「ドイツにおける芸術批評の誕生」です。19世紀フランスのリアリズム(写実主義)誕生前夜ともいえるヘーゲル美学において、「芸術の終焉」と「没落」が問題になります。そこで芸術批評というものがどのように芽生えていくのか?ぜひご笑覧ください。 馬場(ヘーゲル美学PDF版)2ダウンロード超入門ドイツ語(0):発音
ドイツ語教育今回は「超初心者向けのドイツ語発音」について、以下の流れでお話します。 【①導入】 ドイツ語を始めたいという人は多いと思いますが、初学者の誰もが「私にもドイツ語の発音ができるのだろうか」という悩みがあると思います。結論から言うと、ドイツ語の発音は英語の発音よりかなり簡単です。 ドイツ語の超初級の発音については、以下のYoutube動画で詳細に解説していますので、ご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=e6Tf24s_ivE 【②ドイツ語発音のポイント】 Anja-#pray for ukraine# #helping hands# stop the war ドイツ語の母音については、この動画での発音の実践をすれば、ドイツ語学習の入口に立つことができます。 ドイツ語発音について少しだけかいつまん...【ドイツ映画『カリガリ博士』】初期ホラー映画に見る「精神の○○世界」
ドイツ映画・芸術はじめに 本記事ではロベルト・ヴィーネ監督の映画『カリガリ博士』(1920)の見どころや演出、また批評家たちがどのようコメントしているかを簡単に紹介していく。以下が目次である。 【①作品情報】 一応、ホラー映画です 『カリガリ博士』は、ドイツ表現主義映画の最高傑作といわれている。ドイツ表現主義とは、20世紀初頭における文学・絵画・音楽などの領域を横断した芸術運動のことである。 『カリガリ博士』は、日本でもアマゾン・プライムやU-NEXTで視聴可能だ。以下はその作品情報である。 (監督)ロベルト・ヴィーネ (製作国)ドイツ(ジャンル)サスペンス・ホラー(長さ)67分 (主演)コンラート・ファイト、ヴェルナー・クラウス (上映形式)白黒のサイレ...グスタフ・ルネ・ホッケ『絶望と確信』:第1章「不安と絶望」を読む【危機の時代を生き残る読書】①
ドイツ文学はじめに―「絶望」の蔓延 本記事は、グスタフ・ルネ・ホッケ(種村季弘訳)『絶望と確信―20世紀末の芸術と文学のために―』について紹介する。 今日のコロナ禍や格差社会などで「絶望」ほど日常に染み付いた言葉はないだろう。まるで希望を語ることが虚しくなるくらい、成長経済を背景とした業績重視型社会は、1人の人間を、否応なく「数値化・学歴(ないしは経歴や国籍や性別や肌の色)」によりイメージ化・レッテル化しようとする。 一人の人間は、この世に生まれた時から既に「親の数値化・学歴」によりイメージ化され、22歳を過ぎた社会人の頃には、今度は自分の経歴における「数値化・学歴」によりイメージ化されてしまう。 本ブログは「不平等社会」については語らない。こ...「比較文化学」をゼロから学ぶためのおすすめ文献2選【入門編】
日独比較文化はじめに 本記事では、比較文化学の超初級者のための文献紹介していく。毎年、私に寄せられる学生の相談に「大学などで比較文化を学びたいけど、どの本から手に取って良いか分からない」というのがある。しかし、比較文化の出発点は、実に素朴でシンプルなのだ。 この記事は、私自身のゼミで学生から相談を受けた経験や、自分の読書体験を軸に語っているため、「比較文化文献の総覧」を目指してはいない。文献総覧を知りたい方は、『比較文化のすすめ―日本のアイデンティティを探る必読55冊』(成文堂,2012)等の手引書をお勧めする。 この記事の読者には、比較文化を学び実践したいがそのきっかけがつかめず悩んでいるという人が多いのではないだろうか。そこで、本記事では、...
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